神戸市立医療センター西市民病院
病院長 中村 一郎
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中、地域の皆さま、医療機関はじめ関係者の皆さまには大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。
年末年始の神戸は好天に恵まれ、寒いながらも明るく穏やかな年明けであったと思います。昨年は元日早々から能登半島での地震災害が起こり日本中が重苦しい雰囲気の中で迎えた新年のスタートだったことが想い起こされます。改めて被災された方々へ追悼の意を表し、一日も早い回復と復興を祈念申し上げます。
神戸市立医療センター西市民病院は、基本理念である『地域の中核病院として、市民の生命と健康を守るために、安全で質の高い心のこもった医療を提供すること』に職員一同、鋭意邁進しております。本年も一層尽力してまいりますので、ご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
当院は地域医療支援病院、紹介受診重点医療機関に認定されており、今後さらに在宅療養支援も見据え、地域の医療機関・介護施設とより広く深く連帯感をもって連携してまいりたいと考えています。医療機関におかれましては専門的医療、チーム医療、緊急対応を要する病態と判断された場合は、ぜひとも当院にご連絡、ご紹介いただきますようよろしくお願い申し上げます。
当院を含め多くの病院では2020年からの新型コロナパンデミック襲来に対し、通常診療を大きく制限し、その病床の多くをコロナ対応として確保するなど職員一丸となり全力で対応しましたが、その間に地域からの患者紹介ルートが途切れ、初診患者さんが大きく減少しました。そして昨今の薬剤・材料費高騰など社会のインフレ基調の中で、以前にも増して医療機関の経営は険しい状況が続いています。
当院は地域の皆さまの期待と要請に最大限対応し、一般診療、専門的医療、救急医療そして臨床看護をコロナ前よりも高いレベルで提供すべく取り組んでおり、その実績を地域に発信し、病院の健全な財政運営につなげたいと考えています。医療機関におけるコロナ後遺症ともいえる初診患者減少からの脱却は未だ道半ばですが、新入院患者数、救急車応需件数、緊急手術件数、腹腔鏡手術、ロボット手術件数などが昨年度に続き今年度もさらに増加あるいは過去最高を記録しつつあることは確かな成果であり、職員の努力とともに地域の皆さまの大きなご支援、ご指導があったからこそと、深く感謝申し上げます。
今年の干支は乙巳(きのと・み)です。乙(きのと)は紆余曲折しながら進むこと、しなやかに伸びる草木を意味し、これまでの努力の結実を示唆します。巳(み:蛇)は脱皮することから、再生、新しい自分に生まれ変わる、そして金運や繁栄をもたらすとされています。
1月13日当院を舞台にしてNHKで『病院ラジオ 神戸・長田 西市民病院編』が放映されましたが、30年前の1.17阪神・淡路大震災で甚大な被害を受けながらも、復興、再建、成長への歩みを地道に重ねてこられた市民の皆さまとともに当院の道のりはまさに乙巳(きのと・み)と重なります。
本年が佳き年になり、皆さまとともに成果と喜びを分かち合える一年になりますことを祈念いたします。そして変わらぬご厚情を賜りますよう、どうかよろしくお願い申し上げます。
〒653-0013
神戸市長田区一番町2丁目4番地
地図で見る Tel: 078-576-5251
Fax:078-576-5358(代表)/ 078-579-1943(病診連携室)
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