平成27年度病院情報の公開

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 801 126 218 310 523 565 1517 2245 1440 309

地域医療支援病院である当院は地域の中核病院として、質の高い医療を幅広い年齢の患者さんに提供しています。
60歳以上の患者さんが多い理由としては、長田区・兵庫区・須磨区など市街地西部の高齢化率が高いことが上げられます。

【参考】神戸市の高齢化率
(東灘区) 23.0%
(灘 区) 24.3%
(兵庫区) 29.6%
(長田区) 33.3%
(須磨区) 30.6%
(垂水区) 28.7%
(北 区) 28.3%
(中央区) 23.0%
(西 区) 23.1%

(出典:兵庫県高齢者保健福祉関係資料(平成28年2月1日現在))

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 帝王切開児症候群・胎児発育過度 228 6.78 6.17 2.19 0.00
040080x1xxx0xx 15歳未満の肺炎 123 4.40 5.72 4.07 2.71
040100xxxxx00x 小児喘息 73 4.74 6.31 8.22 3.64

当院では平成27年度の分娩では、23%が帝王切開でした。帝王切開で生まれた新生児は、出生後に呼吸障害が認められる頻度が、経腟分娩の場合と比較すると高いため、その徴候に注意して経過を観察し、必要に応じて酸素投与や点滴などの治療を行っています。また、出生体重が在胎週数と比較して大きい場合、母体に糖尿病の体質が認められることがあります。母親が糖尿病の場合、新生児は低血糖になる可能性があるため、出生後は血糖値を測定し、血糖値が下がる時には、必要に応じて点滴を行います。

小児科に入院する肺炎患者の病原微生物の大部分はウイルス、マイコプラズマ、あるいは細菌です。点滴や酸素投与等での全身状態の安定化を図ると共に、病原体に応じた抗菌薬投与等で治療し、自宅療養可能となれば、なるべく早期の退院を目指しています。
小児肺炎の平成27年度の平均在院日数は、全国平均より1日以上短い4.4日でした。

小児喘息の治療に、ステロイド吸入薬や内服の抗アレルギー薬が使用されるようになってから、喘息で入院する患者さんは減少傾向ですが、中発作以上では入院治療が必要になります。入院中に喘息の病態生理(喘息とはどのようなものか)、自宅での喘息治療薬の種類や使い方などの説明も積極的に行っています。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx0200xx 胆石性胆のう炎・急性胆のう炎(腹腔鏡下胆嚢摘出術等) 70 6.13 7.84 0.00 59.94
060035xx0100xx 大腸癌(腹腔鏡下結腸悪性腫瘍手術) 58 13.98 17.41 0.00 76.17
040040xx97x0xx 肺癌(胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術) 49 19.67 13.03 0.00 71.49

当院での胆のう炎に対する治療は、症状が強くない場合には経過を観察していることもありますが、腹膜炎や敗血症に進展しないように適切な時期に手術を行い、早期に退院できるように努めています。
大腸がんに対しては、腸閉塞や周囲に膿瘍などがない限り積極的に腹腔鏡下の手術を行っています。約7割の症例が腹腔鏡下で行われ、早期の退院となっています。
肺がんに対しても小切開のもと胸腔鏡下の切除で手術を行っています。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 大腿骨頚部骨折・大腿骨転子部骨折(人工骨頭挿入術・骨折観血的手術) 113 25.78 28.70 69.03 79.78
070230xx01xxxx 変形性膝関節症(人工関節置換術) 47 29.70 27.21 21.28 77.00
160690xx99xx0x 胸椎圧迫骨折・腰椎圧迫骨折 27 20.56 21.52 29.63 76.11

当院整形外科では、近年の人口高齢化を反映し、大腿骨近位部骨折(足の付け根の骨折)の患者さんの入院が113例と一番多くなっています。大腿骨近位部骨折の患者さんは歩行のリハビリテーションに時間を要することが多く、当院での手術後に約70%の方で転院が必要となっています。
ついで変形性膝関節症、脊椎椎体骨折(背骨の骨折)がそれぞれ47例、27例と多くなっています。
これら以外にも腰部脊柱管狭窄症を始めとする脊椎変性疾患の患者さんも増加傾向にあります。

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120010xx99x50x 卵巣癌 化学療法(カルボプラスチン・パクリタキセル) 137 3.00 5.17 0.00 66.22
12002xxx99x40x 子宮内膜癌 97 3.05 5.33 0.00 62.78
120010xx99x40x 卵巣癌 化学療法 74 2.65 5.11 0.00 72.28

産婦人科では、卵巣がんに対する抗癌剤治療を2泊3日の入院で行っています。3週間連続で毎週行い、その後1週間休薬します。つまり1コースを4週間かけて行います。
治療による副作用を抑えるための薬も同時に投与して、できるだけ楽に治療を受けてもらえるように配慮しています。

耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030428xxxxxxxx 突発性難聴 58 13.26 9.60 0.00 57.02
030240xx99xxxx 急性扁桃炎 29 5.76 5.53 0.00 39.93
030240xx01xxxx 扁桃周囲膿瘍 24 6.38 7.27 0.00 41.50

当院耳鼻咽喉科では突発性難聴での入院が多くなっています。重症例については、ステロイド等の点滴投与を中心とした入院治療を行っています。
急性扁桃炎・扁桃周囲膿瘍に対しての入院においては、手術加療も行っています。平均在院日数も全国平均とほぼ同じになっています。

神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099000x 脳梗塞 意識障害(JCS10) 13 18.85 15.80 30.77 75.00
010230xx99x00x てんかん 12 11.83 7.03 0.00 48.92
010230xx99x00x 髄膜炎(細菌性・無菌性) 9.87

当院神経内科では脳梗塞による入院が多く、入院の約3分の1を占めています。当院退院後にリハビリを専門的に行う医療機関への転院などにより、転院率が高くなっています。
その他、てんかんや髄膜炎など急性期の疾患を中心に診療を行っています。

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 蜂巣炎 49 10.20 11.97 0.00 69.43
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 30 8.37 8.97 0.00 71.03
080007xx010xxx アテローム 脂肪腫 皮膚・皮下腫瘍摘出術 21 4.76 4.38 0.00 49.71

皮膚科で入院となる疾患は蜂巣炎などの細菌感染症が最も多く、次いで帯状疱疹などのウイルス感染症が多いです。
糖尿病や心不全などの内科的合併症がある患者さんが多く、菌血症などをきたした場合は長期入院となります。特に合併症など無く経過が良い場合、短期間で退院となります。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱癌 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術) 133 7.87 7.59 0.00 73.80
110080xx9901xx 前立腺癌 化学療法あり 74 4.12 13.01 1.35 75.08
110060xx99x20x 腎盂癌 化学療法あり 58 9.05 12.61 0.00 74.28

泌尿器科の症例で最も多いのは膀胱がんの経尿道的手術の患者さんです。次に前立腺がん・腎盂がんの化学療法が続いており、術前・術後の集学的治療に積極的に取り組んでいます。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎 139 12.99 14.34 2.88 74.60
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 113 16.97 21.69 14.16 84.09
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 87 26.68 20.63 10.34 73.68

肺炎は社会の高齢化に伴い、年々増加し、当院でも多くの方が肺炎で入院されています。その発症機序として、嚥下機能の低下による誤嚥が関与する場合、誤嚥性肺炎と診断します。誤嚥性肺炎は、日常生活動作や全身機能の低下、特に脳血管障害を有する場合におこりやすく、抗生物質の治療のみならず、口腔ケアや、摂食・嚥下リハビリテーションが必要となります。間質性肺炎は、このような、一般的な肺炎とは、病気が起こる場所が異なり、肺の間質という場所を主に障害する肺炎です。国の指定難病にあたる特発性間質性肺炎をはじめ、いろいろな病気があり、当科では専門外来も開設して、積極的に取り組んでいます。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症・陳旧性心筋梗塞(心臓カテーテル検査) 70 3.16 3.07 0.00 67.33
050130xx99000x 心不全 63 18.89 18.30 11.11 77.62
050050xx0200xx 狭心症・陳旧性心筋梗塞(経皮的冠動脈ステント留置術) 31 5.81 4.87 0.00 68.84

循環器内科での最も多い症例は狭心症などに対する心臓カテーテル治療のための入院です。なお、心臓カテーテルによる治療は狭心症だけではなく、心筋梗塞などの症例でも施行されます。
症例数が2番目に多いのは心不全の治療となります。心不全の患者さんの平均年齢は75歳を超え、ご高齢の患者さんが多いことがわかります。
疾患によっては治療後に転院して継続治療やリハビリテーションをされています。

腎臓内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99010x 慢性腎不全(人工腎臓) 13 26.00 15.39 0.00 70.69
110280xx99000x 慢性腎不全 13 16.08 13.64 0.00 59.92
110280xx02x10x 慢性腎不全(内シャント設置術) 33.71

腎臓内科では慢性腎不全に対する入院が多くなっています。慢性腎不全とは糖尿病や高血圧、慢性腎炎など様々な疾患により、徐々に腎機能が低下してくる疾患群です。当科では全身状態や腎機能にあわせ、血圧や浮腫などの管理目的の内服薬調整や、維持透析などへの対応を中心に入院治療を行っています。
また腎機能が低下し維持透析が必要となってきたら、その準備のための内シャント設置術や腹膜潅流用カテーテル腹腔内留置術に対する入院治療も行っています。
当院では手術後一旦退院し、全身状態や腎機能をみて維持透析導入目的に再入院していただくことが多いですが、手術から維持透析導入まで1回の入院で対応することもあります。

血液内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 悪性リンパ腫 36 16.31 17.69 0.00 63.11
130030xx99x41x 悪性リンパ腫(敗血症等の合併あり) 11 20.91 32.20 0.00 69.09
130030xx97x41x 悪性リンパ腫(保存結輸血・敗血症等の合併あり)

血液内科では、悪性リンパ腫などの造血疾患の対応を行っています。悪性リンパ腫については、総合内科と連携をとり治療にあたっています。

リウマチ科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x0xx リウマチ性多発筋痛症 18.15
070470xx99x5xx 関節リウマチ (オレンシア注) 6.72
070470xx99x6xx 関節リウマチ(レミケード注) 2.91

当院リウマチ膠原病内科では、関節リウマチにおいて、生物学的製剤などの最新の治療を積極的に取り入れ、早期診断・寛解という目標達成に向けた治療を行っています。
また、合併症に対しても、各専門分野の医師と連携しながら診療にあたっております。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx03xx0x 大腸ポリープ(内視鏡的大腸ポリープ切除術) 212 3.28 2.76 0.00 68.07
060340xx03x00x 総胆管結石 閉塞性黄疸(内視鏡的乳頭切開術・内視鏡的胆道ステント留置術) 152 10.85 10.93 1.97 69.97
060050xx97x0xx 肝細胞癌(血管塞栓術) 57 11.05 11.98 3.51. 75.88

消化器内科で最も多い症例は、大腸腺腫や大腸ポリープに対する内視鏡的治療(ポリペクトミー、EMR)となります。大腸内にできた良性腫瘍や早期がんを内視鏡を用いて切除する治療ですが、最近は内視鏡的粘膜切開剥離法(ESD)という新しい技術で、より大きな腫瘍に対して治療も行っています。

次に当院では総胆管結石・閉塞性黄疸が挙げられます。胆管で胆石が詰まって炎症を起こす胆管炎や、悪性腫瘍による胆管閉塞・黄疸に対しては、内視鏡的に胆道ドレナージチューブを留置し、黄疸や胆管炎の治療を行い、また結石を除去しています。

3番目は肝細胞がんが挙げられますが、外科手術が困難な症例に対しては、肝動脈塞栓術(TAE)やラジオ波焼灼術(RFA)、エタノール注入療法など症例に応じた適切な方法を用いて内科的治療を行っています。

糖尿病内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病 104 14.80 15.35 0.96 65.73
110310xx99xxxx 急性腎盂腎炎 12 12.75 12.60 8.33 82.08
100060xxxxxxxx 1型糖尿病 10 11.40 14.30 10.00 47.40

糖尿病・内分泌内科で最も多く診療しているのは、「2型糖尿病」になります。当院では、医師だけでなく、看護師・管理栄養士・薬剤師・理学療法士・臨床検査技師・視能訓練士・歯科衛生士などの多くの職種で、力をあわせて「チーム医療」を実践しています。3番目に多い「1型糖尿病」とともに、糖尿病患者さんが元気で機嫌よく長生きして頂けるように、日々診療をおこなっています。

2番目に多く入院されているのは、尿路感染症の代表である急性腎盂腎炎でした。糖尿病によく合併する感染症であり、西市民病院ではさまざまな内科で担当している疾患です。

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 急性腎盂腎炎 31 10.26 12.60 0.00 76.00
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 13 12.31 21.69 0.00 73.92
161070xxxxx00x 急性薬物中毒 10 2.00 3.58 0.00 45.60

当院の総合診療科での症例は、急性腎盂腎炎・誤嚥性肺炎・急性薬物中毒の順になっています。
総合診療科では入院時に担当科が特定できない症候を有する患者さんや、担当科が複数にわたり主たる診療科が特定できない患者さんなどを診療しているために、幅広い疾患構成となっています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 65 28 34 35 17 1 7版
大腸癌 28 42 39 38 19 12 1 7版
乳癌 8 3 2 3 0 1 7版
肺癌 47 17 33 144 24 41 1 7版
肝癌 19 24 19 33 1 7版

※ 1:UICC TNM分類、2:癌取扱い規約

当院は消化器内科・外科では胃がん、大腸がん、肝がんの患者さんを、呼吸器内科・外科では肺癌の患者さんを多く診療しています。
消化器内科では内視鏡を用いた診断治療を積極的に行い、食道・胃・大腸の早期がんに対しては内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を標準に積極的に行う事により、早期発見と治療に結びつけています。
外科では消化器内科と連携し、従来の手術術式に加え、積極的に内視鏡治療を取り入れ、患者さんのQOLの向上・入院期間の短縮と早期の社会復帰を図っています。

また、III期やIV期といった患者さんの数は特に大腸がん・肺がんで多い傾向で、化学療法など患者さんの状態に合わせた幅広い治療を実施しています。
肝がん・肺がんについては、初発治療後の再発として、入院治療される方の割合が多くなっています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 17 12.12 56.82
重症度 1 39 11.74 75.26
重症度 2 35 14.37 78.09
重症度 3 25 18.08 79.92
重症度 4
重症度 5
不明 0 0 0

患者数では重症度1~3が多くなっていますが、重症度4・5の方も一定数おられます。
軽症の場合は外来治療が基本となりますが、患者さんの状態によっては入院しての加療となる場合もあります。
重症度が上がるほど平均年齢が高くなり、在院日数も伸びる傾向にあります。

脳梗塞のICD10別患者数等

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内
その他
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内
その他
I63$ 脳梗塞 3日以内 31 23.61 78.35 26.47
その他
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内
その他
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内
その他

脳梗塞等の分類にあたる患者さんの集計のため、神経内科に入院された患者さんが主になります。
とりわけ、I63$(脳梗塞)に分類される症例の割合が高く、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計対象全体の9割以上を占めます。

その他としては、一過性脳虚血発作での入院が多くなっています。
脳梗塞の平均年齢は78歳となり、高齢者の方が多くなっています。平均在院日数は23.6日となっており、3割ほどの患者さんが継続リハビリのためによりリハビリを専門とする病院に転院されています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

小児科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度のもの) 22 0.00 5.73 13.64 0.00
K300 鼓膜切開術 18 2.06 2.44 0.00 1.00
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度のもの)

新生児は、約10%が、生まれた後の呼吸を開始するために、何らかの助けを必要とし、また、約1%は救命するために、人工呼吸などの本格的な蘇生処置が必要であると言われています。当院では年間600件前後の分娩がありますが、生まれてすぐに元気な泣き声を出せない場合に、新生児の状態に応じた処置を行っています。具体的には保温、気道確保、吸引、呼吸(を始めるように)刺激、酸素投与、陽圧換気、気管挿管などですが、それが新生児仮死蘇生術です。
この処置は保険診療上、手術として扱われます。
新生児以外で小児科入院となる患者さんの中に、中耳炎が認められることは珍しくありません。中耳炎の程度によっては、抗菌薬の投与だけでなく、必要に応じて耳鼻咽喉科で鼓膜切開術を受けていただいています。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 99 1.57 3.86 1.01 59.43
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 61 4.98 10.79 0.00 76.52
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 47 1.62 2.68 0.00 60.00

腹腔鏡下の胆のう摘出術は腹部に3~4か所の小切開のもと胆嚢を摘出します。手術後は当日夜には飲水可能で翌日からは食事再開し、早ければ術後2~3日での退院が可能です。
腹腔鏡下大腸がん切除術も体の負担が少なく、疼痛も軽微で開腹術に比べて約半分の期間で退院可能です。
腹腔鏡下そけいヘルニア修復術は、以前は足の付け根を切開していた方法からおへそに小さい切開を加え、腸が脱出する隙間に人工のメッシュを挿入する手術です。以前の方法よりもつっぱりや痛みが少なく済むことが特徴です。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 101 3.05 20.02 59.41 77.64
K0821 人工関節置換術(肩、膝、股) 70 2.67 26.64 24.29 75.06
K0811 人工骨頭挿入術(肩、股) 43 4.79 20.95 69.77 77.49

手術数も入院患者数を反映して、大腿骨近位部骨折に対する治療としての骨折観血的手術(骨を継ぐ手術)や人工骨頭置換術(骨折した部位を人工物に置き換える手術)が多くなっています。骨折観血的手術は大腿骨のみではなく、他の部位の骨折も含みます。
高齢者に多い変形性膝関節症や変形性股関節症に対しての人工関節置換術もあわせて70例と多くなっています。
脊椎疾患に対する手術も多岐にわたっておりますが、合計100例近くになります。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 43 2.88 7.72 0.00 50.70
K867 子宮頸部(腟部)切除術 36 1.00 1.00 0.00 40.6
K9091 流産手術(妊娠11週までの場合) 25 1.08 0.32 0.00 35.08

産婦人科で最も多い手術は子宮全摘術です。子宮筋腫の病名で行うことが多いですが、子宮頸がんや子宮体がんの初期に対しても行います。
次に多いのが子宮頚部切除術です。子宮がん検診で異型上皮が見つかった時、さらに詳しく検査するために行います。通常2泊3日の入院になります。
流産手術は手術前日に入院してもらい一晩かけて子宮頸管を拡張してから行っています。

耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 35 1.00 5.97 0.00 22.09
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 24 0.33 5.04 0.00 41.50
K3892 喉頭ポリープ切除術(直達喉頭鏡によるもの) 24 1.00 1.00 0.00 55.46

耳鼻咽喉科で最も多い手術は口蓋扁桃摘出術です、この手術の特徴としては、平均年齢が20歳代となっていることです。
また、扁桃周囲膿瘍摘出術・喉頭ポリープ切除術に関しても比較的若年の方の手術が多くなっています。

神経内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。)
K637-2 経皮的腹腔膿瘍ドレナージ術
K721-21 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2センチメートル未満)

神経内科に入院中に治療・診断のために手術が必要になった際は、専門医と連携をとり治療にあたっています。

皮膚科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 27 0.93 5.96 0.00 78.85
K0063 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上) 14 0.93 3.43 0.00 47.93
K0062 皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上,6cm未満)

皮膚科の入院手術では皮膚悪性腫瘍切除術が最も多くなっています。市街地西部は高齢化が進んでおり、皮膚がん患者の受診率は高いです。
皮膚がんは少ない手術侵襲で切除可能であり、高齢で重度合併症がある場合でも局所麻酔で手術可能な場合があり、手術適応はかなり広くなります。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 115 2.08 4.85 0.00 73.70
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 34 3.94 11.32 2.94 73.50
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザーを用いるもの) 27 2.19 6.89 0.00 74.85

当院での手術症例で多いのは、膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)となっています。次いで腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術・経尿道的レーザー前立腺切除術がつづいています。
当院ではその他前立腺がんに対して、ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘術を施行しており、排尿機能・性機能が可及的に温存できるような手術術式を採用して患者さんのQOLの維持に努めております。

呼吸器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 10 21.50 16.50 20.00 68.80
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの))
K488-4 胸腔鏡下試験切除術

胃瘻造設術(PEG: percutaneous endoscopic gastrostomy)とは、内視鏡を用いて胃内と腹壁に栄養を注入する道を造る手術です。先の呼吸器内科症例トップ3でのコメントのとおり、誤嚥性肺炎の患者さんで、嚥下障害が強く、経口摂取が不可能な場合や、誤嚥を繰り返す場合には、この胃瘻を使って栄養補給をしないといけない場合があります。しかし、誤嚥性肺炎の予防にはなりませんし、ご本人やご家族との十分な話し合いを行ったうえで適応を決めています。消化器内科の先生に依頼して行います。呼吸器内科から呼吸器外科に依頼して実施する手術としては、気胸の治療のために行う胸腔鏡下肺切除術や、先の症例トップ3にも入っている間質性肺炎の組織診断のために行う胸腔鏡下試験肺切除術などがあります。

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 34 3.29 4.97 0.00 69.26
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 16 5.25 15.94 0.00 79.81
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 13 2.23 4.54 7.69 71.62

循環器内科では、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術といった心臓カテーテル治療の症例数が多くなっています。
また、ペースメーカー移植術の症例が2番目の多さとなっており、平均年齢は79歳と高齢の方に対しての手術が多くなっています。

腎臓内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 21 22.33 42.62 14.29 68.24
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術

慢性腎不全が進行してくると、維持透析の導入が必要となってきます。当院では血液透析、腹膜透析の導入を行っています。全国的には血液透析を選択される患者さんが9割以上を占めており、当院でも血液透析を選択される患者さんが多くなっています。そのため当院でも血液透析導入に必要な内シャント設置術が多くなっています。また腹膜透析導入の際には腹膜潅流用カテーテル腹腔内留置術も行っております。
当院では内シャント設置術は外科と連携して、腹膜潅流用カテーテル腹腔内留置術は泌尿器科と連携して行っております。

血液内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6261 リンパ節摘出術(長径3センチメートル未満)
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術

血液内科に入院中に治療・診断のために手術が必要になった際は、専門医と連携をとり治療にあたっています。

リウマチ科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K066-21 関節鏡下関節滑膜切除術(膝)
K7192 結腸切除術(結腸半側切除)

リウマチ膠原病内科に入院中に治療・診断のために手術が必要になった際は、専門医と連携をとり治療にあたっています。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K721-21 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2センチメートル未満) 228 1.08 1.24 0.00 68.97
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 129 3.16 9.25 3.88 70.50
K654 内視鏡的消化管止血術 103 1.45 8.40 2.91 72.50

消化器内科では大腸腺腫や大腸ポリープに対する内視鏡的治療(ポリペクトミー、EMR)が最も多くなっています。大腸内にできた良性腫瘍や早期がんを内視鏡を用いて切除する治療ですが、最近は内視鏡的粘膜切開剥離法(ESD)という新しい技術で、より大きな腫瘍に対して治療も行っています。
胆道疾患や膵臓疾患に対して行われる手術である内視鏡的胆道ステント留置術が次いで多くなっています。これは様々な病態で狭窄した胆道にチューブを通して拡張し、胆汁の流れを良くする手術です。

当院では総胆管結石嵌頓による胆管炎に対しては休日・夜間も緊急対応していますが、多くの悪性疾患(がん)による胆管閉塞からの黄疸症例に対しても積極的に治療を行っています。
内視鏡的消化管止血術が3番目に多い手術になります。当院は胃潰瘍や十二指腸潰瘍出血などに対しては24時間対応をしており、休日・夜間も緊急内視鏡治療を行っています。

糖尿病内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7212 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上)
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術
K9203イ(1) 自己血貯血(6歳以上の患者の場合(200mLごとに))(液状保存の場合)

糖尿病・内分泌内科は、「内科」であり当科で手術を実施することは原則ありません。
統計上、大腸腫瘍が挙がったのは、糖尿病に大腸腫瘍が合併しやすいことを反映しています。
外来および入院において、糖尿病患者さんには大腸腫瘍を含めて悪性疾患が併発しやすいため、常に注意しながら診療をおこなっています。

内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6072 血管結紮術(その他のもの)
K711-2 腹腔鏡下脾摘出術

総合内科に入院中に治療・診断のために手術が必要になった際は、専門医と連携をとり治療にあたっています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 48 0.60
異なる 35 0.43
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 11 0.14
異なる

入院の契機が同一とは、たとえば「敗血症」の治療を目的に入院し、治療の結果「敗血症」の病名が最も医療資源を投入した病名として入院した事例で、「異なる」とは、ある病気で入院したが、入院中に「敗血症」を発症し、その治療が主な治療となったものを言います。
今後も、上記病名を傷病名とする際は、臨床的に根拠のある診断を基に投入された医療資源を勘案して、入院医療費請求を行うよう努めていきます。
手術や処置などは合併症を起こさないように細心の注意を払って施行しています。しかし、合併症はどうしても一定の確率で起こり得ます。起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明したうえで、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めています。

更新履歴

  • 2016/10/1 病院情報の公開 初回公開
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