急性腹症の中で最も頻度の多い疾患で、俗に「盲腸」と呼ばれています。幼児には少ないですが、小児期より全年齢的にみられ、急性に変化していきます。典型例では、上腹部やへそ周囲の痛みに始まり右下腹部に痛みの中心が限局してきます。進行とともに発熱を伴ってきます。吐き気や嘔吐があったり、下痢を伴ったりすることもあります。ひどくなれば穿孔して腹膜炎をきたしたり盲腸周囲に膿(うみ)のかたまりを作ったりする危険がありますので、早めの診断と治療が必要です。ところが、急性虫垂炎も典型例ばかりではなく、いろいろな始まり方やいろいろな経過がありますので、臨床診断は必ずしも容易なケースばかりとは言えません。当院では急性虫垂炎の診断に超音波検査を多用し、診断の精度を高めています。大腸憩室炎などとの鑑別が難しいケースではCT検査も行い、正確な診断に努めています。手術方法として近年は腹腔鏡下虫垂切除術を一般的に行っていますが、状況によっては従来型の開腹術を要することがあります。
〒653-0013
神戸市長田区一番町2丁目4番地
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