当院は神戸市市街地西部および明石市に及ぶ医療圏で、住民の皆さんの健康維持や疾病の治療に中心的な役割を担っています。その中でも当科は腹部、消化器における急性疾患、慢性疾患、良性疾患、悪性疾患、外傷など多岐にわたる病態に24時間365日万全の態勢で臨んでいます。当医療圏では高齢者や種々の併存疾患を持つ患者さんが多くおられ、画一的な診療では対処できないことがあります。それに対して当科は消化器内科と密接に連携し、最新の機器と医療知識、技術をもとに合併症を少なくして早期の退院が図れるように努力しています。手術方法としては大部分の症例に腹腔鏡下手術を行い、術後の痛みの軽減や早期退院が可能となっています。また直腸癌に対して最新のダヴィンチを用いたロボット支援下の鏡視下手術も始めており、患者さんの体にさらに優しく、また癌の手術も正確に行える手術ができるようになっています。近隣の医院、病院の先生方との連携も密接で、患者さんの紹介や逆紹介もスムーズに行っていますので、少しでも症状があったり不安なことがあれば遠慮なく受診していただけると幸いです。
スタッフ7名、後期研修医(専攻医)4名の計11名で診療にあたっています。 スタッフの7名中4名が、合格率20%程度の最高難度である内視鏡外科学会技術認定医です。そのため、肝臓癌、膵臓癌、食道癌、胃癌、結腸癌、直腸癌、といった広い範囲を内視鏡手術(胸腔鏡手術・腹腔鏡手術)で行っております。 カンファレンス等を適宜行い全員で情報を共有して、最善の治療が行えるようにチーム制の側面も有しています。また診療としては手術だけではなく、術前術後の抗癌剤による化学療法や癌の諸症状に対する緩和ケアも行い、多面的なアプローチを行っています。 患者様の不安、ご一緒に来院されるご家族様のご負担を考慮し、できるだけ迅速な検査・手術をこころがけています。 医療の現場、実際の人生経験を積んだ医師が多く、自身の祖父母・両親であればどうするか?を常に考え、妥協のない判断・手技を行うようにしております。 これは医師にとって非常に困難な選択となってしまうこともあります。しかし、それで患者様が笑顔になれれば本望であると考えております。 ご遠慮なくお気持ちをお聞かせください。他の施設様で断られるような状況でも “あきらめない治療” をモットーに頑張っております。 現在最も力を入れているのでロボット手術です。 2024年1月の消化器外科ロボット手術の件数(ロボット導入から現在まで)は、 直腸: 70件 胃 :30件 結腸: 20件 肝臓: 20件 膵臓: 3件 です。腹部5領域の臓器にロボット手術を展開している病院は少なく、当院の強みです。 ご病気で悩まれている方は是非相談ください。(セカンドオピニオンで来院される方もいらっしゃいます。是非当院をご活用ください。)
食道 胃 十二指腸 肝臓 胆嚢 胆管 膵臓 脾臓 小腸 大腸 肛門 腹膜 などに発生した腫瘍に対し、術前の画像診断や生検(細胞診 組織診)をもとに進行度を判断し、ガイドラインに沿った過不足のない手術を行います。進行度によっては術前に抗癌剤投与で腫瘍縮小を図って治癒切除率を上げます。切除不能と判断された場合、延命目的の抗癌剤治療が中心となります。栄養状態が不良の場合、術前に経口、点滴での栄養補給で体力をつけて術後の合併症予防を目指し、術後にはリハビリで日常動作能力の回復を促して早期の退院に向けサポートしていきます。退院後は定期的に外来通院し、適宜採血や画像診断を行い再発の有無をチェックします。治癒切除ができた場合も、進行度によっては術後に再発予防の抗癌剤投与を行うことがあります。かかりつけの先生の所にも通院してもらい、共同して治療にあたることが多いです。
炎症の程度に応じて抗生物質投与か腹腔鏡下虫垂切除術のどちらかを行います。膿瘍形成した高度炎症の場合、抗生物質で膿瘍縮小を図り数週間後に手術を行います。
腸管に減圧のチューブを挿入して保存的に軽快することもありますが、手術で癒着剝離や腸管切除が必要になることがあります。
胆石が原因のことが多く、抗生物質投与で軽快しない場合、腹腔鏡下あるいは開腹による胆嚢摘出術を行います。
胃、十二指腸、小腸、大腸などに起こります。潰瘍や外傷、異物の誤飲や癌の進行によるものなど原因は多岐に及びます。ほとんどは緊急手術の適応です。一時的な人工肛門増設が必要な場合もあります。
鼠径ヘルニアや腹壁瘢痕ヘルニアがあります。脱出する穴が小さい場合手術で単純に孔を閉じますが、大きい場合は腹腔鏡下にメッシュをあてて修復します。
名前 | 中嶋 早苗 |
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役職 | 部長 |
卒年 | 平成4年 |
専門分野 | 消化器外科、内視鏡外科 |
認定医・専門医・指導医 | 日本外科学会専門医、指導医 日本消化器外科学会消化器外科専門医、指導医 消化器がん外科治療認定医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 検診マンモグラフィ読影認定医 日本内視鏡外科学会技術認定医 手術支援ロボット認定資格(da Vinci certificate) |
名前 | 姜 貴嗣 |
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役職 | 医長 |
卒年 | 平成6年 |
専門分野 | 消化器外科、内視鏡外科 |
認定医・専門医・指導医 | 日本外科学会専門医、指導医 日本消化器外科学会消化器外科専門医、指導医 消化器がん外科治療認定医 日本内視鏡外科学会技術認定医 手術支援ロボット認定資格(da Vinci certificate) |
名前 | 村上 哲平 |
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役職 | 医長 |
卒年 | 平成14年 |
専門分野 | 消化器外科、内視鏡外科 |
認定医・専門医・指導医 | 日本外科学会専門医、指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会消化器外科専門医 日本消化器病学会消化器病専門医 消化器がん外科治療認定医 日本内視鏡外科学会技術認定医 手術支援ロボット認定資格(da Vinci certificate) 日本内視鏡外科学会ロボット支援手術プロクター(消化器・一般外科) |
名前 | 細川 慎一 |
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役職 | 医長 |
卒年 | 平成14年 |
専門分野 | 消化器外科、内視鏡外科 |
認定医・専門医・指導医 | 日本外科学会外科専門医 日本消化器外科学会消化器外科専門医 日本肝胆膵外科学会高度技能専門医 日本内視鏡外科学会技術認定医 手術支援ロボット認定資格(da Vinci certificate) 日本内視鏡外科学会ロボット支援肝切除術プロクター |
名前 | 本間 周作 |
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役職 | 医長 |
卒年 | 平成19年 |
専門分野 | 消化器外科、内視鏡外科 |
認定医・専門医・指導医 | 日本外科学会専門医 消化器がん外科治療認定医 日本消化器外科学会消化器外科専門医、指導医 日本内視鏡外科学会技術認定医 手術支援ロボット認定資格(da Vinci certificate) 日本ヘルニア学会評議員 日本内視鏡外科学会評議員 |
名前 | 鈴木 貴久 |
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役職 | 医長 |
卒年 | 平成20年 |
専門分野 | 消化器外科、内視鏡外科 |
認定医・専門医・指導医 | 日本外科学会専門医 |
名前 | 口分田 尭 |
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役職 | 医員 |
卒年 | 平成31年 |
専門分野 | 消化器外科、内視鏡外科 |
認定医・専門医・指導医 |
名前 | 石川 佳奈 |
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役職 | 専攻医 |
卒年 | 令和2年 |
専門分野 | 消化器外科、内視鏡外科 |
認定医・専門医・指導医 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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午前 |
【1診】★中嶋 |
【1診】鈴木 【3診】★石川 |
【1診】姜 【2診】細川 |
【2診】村上 |
【1診】本間 【2診】口分田 |
午後 |
- |
【1診】鈴木※1 |
【1診】緩和ケア外来※1 【3診】村上※1 |
【2診】村上※1 |
- |
手術日 月~金
※1 予約診察のみ
クリニカルパス(クリティカルパス)とは、治療や検査の標準的な経過を説明するため、入院中の予定をスケジュール表のようにまとめた計画書です。入院の際、患者さんにお渡しして、入院中に受ける検査・手術の予定や手術後のリハビリなどの治療内容、食事・入浴などの生活の流れを十分ご理解いただき、安心して入院生活を送っていただくためのものです。
また、従来の医師によってばらつきがあった医療の内容を標準化し、医師、看護師をはじめ、医療にかかわるスタッフ全員が患者さんの治療計画を共有化することにより、チーム医療に役立て、医療の安全や医療の質の向上を目的としたものです。
しかし、すべての患者さんにクリニカルパスが使用できるわけではありません。標準化しにくい疾患の場合や、患者さんの状態によってはクリニカルパスが使用できないこともありますのでご了承ください。
当院では、患者さんに治療内容などを十分にご理解いただき、安心して入院生活を送っていただくため、積極的にクリニカルパスの導入を進めています。
〒653-0013
神戸市長田区一番町2丁目4番地
地図で見る Tel: 078-576-5251
Fax:078-576-5358(代表)/ 078-579-1943(病診連携室)
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