当院でのお産について知っていただくため、産科サイトをご用意しています。
様々なコンテンツをご用意していますので、当院で出産をご検討の方はぜひご覧ください。
産婦人科は常勤医師5名と、神戸大学の非常勤医師で診療をおこなっております。
外来は医師による妊婦健診、婦人科診察、子宮頚がん検診・ワクチン、遺伝外来と、助産師による助産師外来、母乳外来、産後健診、産後ケアをおこなっております。
産科は正常妊娠から、内科を中心に院内各科と連携し合併症妊娠まで可能な限り対応しております。2022年10月施設認証を受け新型出生前検査:NIPTを開始しました。病院ホームページから専用予約サイトより、妊婦さん自身で予約していただけます。
NICUを併設しておりませんので、妊娠35週未満の早産やハイリスク新生児が予想される場合は、近隣のNICUを完備した高次施設へ搬送、転院をお願いしています。
体外受精などのいわゆる不妊治療はおこなっておらず、希望される方は近隣の不妊クリニックへの紹介をおこなっております。
婦人科は子宮、卵巣の悪性疾患から子宮筋腫、卵巣のう腫、性器脱(子宮脱、膀胱脱)などの良性疾患まで、幅広く対応しております。クリニカルパスを用い、医師、看護師、薬剤師やコメディカルが連携し安全安心な医療を提供します。外来受診時から病状のわかりやすい説明を心がけ、治療方針を決定するときには十分に説明し、患者さんの意志を尊重しながら最善の医療を提供したいと考えます。
令和4年分娩件数は285件で、うち帝王切開術75件です。(令和3年は分娩件数301件、帝王切開術72件)
妊娠分娩経過の順調な正常分娩は主に助産師が取り扱っています。助産師外来から母親教室、両親教室、ヨガ教室を開講し妊婦さんとのコミュニケーションを深め、体調管理に努めます。さらに産後健診、母乳外来、すくすくサロン(インファントマッサージ)などを通して、産後も積極的に関わっていきます。
産科医は妊婦健診にて母児の疾病予防、管理をおこない、妊娠経過の順調な妊婦さんにはできる限り自然分娩をお勧めしています。分娩時には産科医が院内に24時間常駐しており、出産時の立会いと、母児の状態悪化時に対応します。そして小児科、麻酔科、手術室、看護部と連携し超緊急帝王切開術のシステムを作り、毎年シミュレーション訓練をおこなうなど、母児の急変時に備えております。平日診療時間内であれば、決定から30分以内に胎児の娩出が可能です(平均20分)。夜間や休日に関してはこの限りではありませんが60分以内を目指しております。
陣痛促進剤の使用は、原則的に予定日を超過した場合と、母体合併症のため早期の分娩が望ましい場合、破水や陣痛が微弱な場合などに限り、妊婦さんに説明し同意を得ておこないます。
無痛分娩はおこなっておりません。
人工妊娠中絶は原則おこなっておりません。しかし重篤な合併症をお持ちで、開業クリニックからの紹介の方のみ、おこなっております。
令和4年の手術件数は301件です。(令和3年は291件)
良性疾患に関しては、可能な限り腹腔鏡下手術やダヴィンチシステムによるロボット支援下手術をおこなっております。麻酔科、手術室の協力を得て緊急手術も腹腔鏡下に施行しております。
2019年12月よりダヴィンチシステムによるロボット支援下手術を開始し、2020年度より施設認定を受けました。これまで50例を超える子宮全摘術をおこなっており、2023年5月より、骨盤臓器脱に対するロボット支援下仙骨腟固定術を開始しました。
また従来より腟式手術にも積極的に取り組んでおり、腟式子宮全摘や性器脱(子宮脱、膀胱脱)に対する腟壁形成術も数多くおこなっております。
悪性疾患に関しては、婦人科腫瘍学会のガイドラインに準じた治療をおこなっております。子宮頚がん検診にて異常が見つかった際は、コルポスコピーによる組織生検から子宮頚部円錐切除術により診断確定し、治療方針を決定します。進行子宮頚がんは放射線治療機器を備えていないため、専門施設へ紹介しています。子宮体がん、卵巣がん、腹膜がんは手術療法から術前術後の抗がん化学療法までおこないます。終末期には緩和ケアチームや緩和ケア認定看護師、地域医療室とも連携して安楽な療養ができるように努めます。
すべての医療スタッフが、患者さんの立場に立った、思いやりの心をもって診療することを心がけます。
公立市民病院ですので、高級フレンチ料理や快適な有料個室はありません。当院の特徴は、下記の資格を取得して研修を積んだ助産師が、妊娠中の助産師外来や各種教室から、出産後の産後外来までサポートして寄り添います。令和4年度の分娩件数は285件です。当院は大規模出産病院ではありませんので、妊婦さん一人ひとりに寄り添った出産を経験してもらえると思います。夜間に複数の分娩を取り扱うことも少ないです。きめ細やかな助産師の対応で妊婦さんの不安を和らげることができます。総合病院の長所と言えますが、合併症のある妊婦さんや、妊娠中の体調不良やコロナ感染を始めとする様々な発病にも24時間対応できます。妊娠途中で里帰りなどで転院してこられる妊婦さんにも安心してお子さんを出産していただけることと思います。
子宮頚がん検診:当院では神戸市の子宮頚がん検診を利用することができます。20歳以上の偶数年齢時に(20歳、22歳、24歳、、、)神戸市の補助があり、1,700円の自己負担で子宮頚がん検診を受けることができます。当院の代表電話番号078−576−5251へ電話していただき、子宮頚がん検診の予約と伝えてください。月、水、金曜日の午後に予約制でおこなっています。問診の後、子宮頚がん検診をおこないます。異常が見つかれば、引き続き当院でその後の検査を受けてもらうことができます。
子宮頚がんワクチン;子宮頚がんは、ほとんどがヒトパピローマウィルスの感染によって発症することが明らかとなっています。B型肝炎ウィルス感染によって発症する肝臓がんとともに、ワクチンによって防ぐことができるがんです。子宮頚がんにより毎年3000人の女性が亡くなり、毎年1700人の女性が妊娠できなくなります。子宮頚がんワクチンは2013年に日本で定期予防接種となりましたが、ワクチン接種後の副反応がマスコミによってセンセーショナルに報道されたことが契機となって、70%以上あったワクチン接種率は一気に1%以下に低下しました。その後の調査で、副反応は子宮頚がんワクチンを接種していない女性にも同程度に起こることがフランスや名古屋の研究であきらかとなりました。神戸市より2021年6月に接種対象となる小学校6年生から高校1年生までの女子の家庭に”子宮頚がん予防ワクチン接種についてのお知らせ”が送付されました。日本産婦人科学会は従来よりワクチン接種を推奨してきましたが、2021年10月1日に厚生省も”接種の積極的勧奨”を再開しました。
当院もこれを受けて子宮頚がんワクチンの接種を再開しております。定期予防接種ですので自己負担はありません。定期予防接種の対象外の方は、計3回の接種で自己負担約6万円で接種を受けることができます。接種を希望される際は当院にて対応可能です。当院代表電話番号より、子宮頚がんワクチン接種希望と伝えて予約してください。
以下に当院産婦人科の実績を示します。
以下に当院で対応可能な主な診療を示します。
産科
婦人科
〒653-0013
神戸市長田区一番町2丁目4番地
地図で見る Tel: 078-576-5251
Fax:078-576-5358(代表)/ 078-579-1943(病診連携室 ※診療情報提供書送付先)