リエゾンケアチームは、精神疾患や認知機能低下などで出現する心理的社会的反応により身体的治療が難しくなっている人を、身体的・精神的・社会的な視点から統合的に捉え、個別性を大切にした医療活動の展開をめざしています。そのような疾患や症状により「生きにくさ」を抱えた人々のQOL維持向上を視野に入れた支援を病棟スタッフと伴に展開しています。
「病気を治療する」ことは急性期病院の重要な役割ですが、「病気をみて人をみず」にならないよう「この人にとって何が大切なことか?」「この人にとってどのような生き方が幸せなのか?」を問いかけながら活動しています。
ただ、あまりに理想的な医療に目を向けてしまうと、スタッフが現実に押しつぶされ意欲を奪いかねません。「病棟スタッフが何に困っているのか」「今、病棟スタッフはどのくらい元気か」など、スタッフがストレスフルな状況で燃え尽きないよう、スタッフのメンタルサポートの視点も意識しながら、やり取りしています。スタッフのストレスを少しでも軽減できるよう【困っているときにすぐ対応を!スタッフが対応できる調整を!】を意識して活動しています。
「アルツハイマー型認知症の早期発見のために」(PDF:536KB)
「アルコール関連の問題に早く対処できるために」(PDF:2MB)
患者さんの高齢化や薬剤の進歩により、ただいまブラッシュアップを検討中です!!
毎週火・金曜日午前 | リエゾンチームカンファレンス リエゾンチーム回診 |
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毎月第4火曜日 | リエゾンチーム勉強会 |
氏名 | 職種 |
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古野 和歌子 | 医師(精神・神経科) |
岩蕗 かをり | 臨床心理士・MSW・PSW |
杉原 陽子 | 看護師(老人看護専門看護師) |
新田 和子 | 看護師(リエゾンナース) |
リンクスタッフ(医師・リハビリ・薬剤師・事務職・看護師他リエゾン活動に関心のあるスタッフ) |
今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で医療者自身の心の健康も心配されました。新しく何かを行い楽しめるパワーは残っていないと思われたので、「今やれていることを強化する」姿勢で院内活動に注力しています。
当チームは、今まで『せん妄』をkeywordに活動を展開してきました。特に認知症を患う方が増えてくる中で、カレンダーを使って見当識を強化することや、ロゼレムやベルソムラを服用していただき、昼と夜、活動と休息を意識した生活リズムの構築を提唱してきました。スタッフが取り組みを続けやすいように、今やれていることに〝一言くわえることでケアに!″の視点で進めていきました。
今年度は「それがせん妄予防に役立っているだろうか?」かの検証を試みました。
カレンダーを使って日にちを意識した会話をすること、ロゼレム、ベルソムラ服用を啓蒙することで、せん妄発症率が低下してきていることが数値的に見えてきました。
単にカレンダーで入院日や手術日を確認したり、誕生日などを思い出したりするだけですが意識して患者さんに投げかけることが影響を及ぼしているようです。患者さん自身も、担当スタッフやリハビリの予定を書き込むなど記憶や見当識を補うものとして使っていることもあり、入院生活の安心にもつながっているようです。
また、ロゼレム、ベルソムラで睡眠確保することで、睡眠が活動と休息のメリハリにつながることが見えてきました。半信半疑の方、ぜひカレンダーからでも取り入れてもらえたらと思います。
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、ここ数年は院内スタッフのサポートに必死でした。きっと、みなさんも同じ状況ではないかと思います。
そろそろ、院外の皆さんとの交流を再開できればなぁ・・・と思っている今日この頃です。コロナの苦労を分かち合いたいですね。
何か企画ができましたら、お知らせいたします、しばし、お待ちください!!
〒653-0013
神戸市長田区一番町2丁目4番地
地図で見る Tel: 078-576-5251
Fax:078-576-5358(代表)/ 078-579-1943(病診連携室)
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