私たちは、日常生活においてどの程度の放射線を浴びているのですか?
私たちは、宇宙線や食物・水・放射性鉱物などから常に自然放射線を浴びています。
その線量は地域によって変わりますが、日本では1年間平均2.4mSv(ミリシーベルト)
浴びています。その内訳は、おおむね次のとおりです。
宇宙線 0.4 mSv 大地などの環境 0.5 mSv 食物 0.3 mSv 大気中のラドン 1.2 mSv
胸部X線検査でどれぐらい被ばくするのですか?
胸部の正面撮影1回あたり、0.2mSv(ミリシーベルト)程度の被ばくがあります。 他のX線検査における1回当たり被ばく線量の主な概要は次のとおりです。
腹部0.8mSv 注腸検査 5~20mSv IVP検査 1~2mSv CT 検査 5~30mSv
妊娠中のX線検査による被ばくで胎児に影響がでないでしょうか?
妊娠中の方のX線検査は、なるべく避けるほうが好ましいですが、診療上必要なこともあります。そのような時 には、 腹部に X 線を遮蔽するプロテクターをつけて検査を行います。胎児は、一般成人に比べて感受性が高いので、このようにして極力被ばくをしないようにしています。放射線 による影響は、急性効果と晩発性効果がありますが、急性効果は、多量の放射線被ばくで問題になり、医療における被ばくおいては、 晩発性効果が対象になります。 この効果が出ない程度のレベルに抑えなければなりません。現実的には、 診断に必要な X 線検査程度では影響はみとめられません。
X線検査をうけて、白血病や癌にならないですか?
大量の放射線を被ばくしたときには、白血病や癌になる確率は高くなりますが、X線検査での被ばくでは心配ありません。具体的には、白血病は、200mSvの被ばくで発生確率が0.1%程度高くなる程度で日常のX線検査では、通常10mSv以下ですので心配する必要はないと考えられます。癌の発生率においても同様に問題ないと考えられます。また、診療放射線技師は、必要以上の被ばくを避ける為、日々被ばく低減に努めています。
その他、疑問・質問がありましたら、お気軽に担当技師にお尋ねください。
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地図で見る Tel: 078-576-5251
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