わが国では悪性疾患(がん)の患者さんが増加しており、その対策が急務となっています。西市民病院でもこれまでさまざまな対策を行ってきましたが、2012年から臨床腫瘍科が創設され診療を行っています。
悪性疾患に対しては従来から手術療法、放射線療法、薬物療法が3本の柱ですが、近年抗がん剤治療の進歩や新たな分子標的薬やホルモン剤の開発が行われており、がん治療法はますます複雑となりました。このため、もはや悪性疾患の治療は各個人の医師や専門科のみで行うことは困難な状況となり、さまざまな診療科の専門家の協力のもとに診療を行っていく体制が必要となっています。また医師のみではなく看護師、薬剤師、検査技師など各専門スタッフも協力して治療を行う体制も必須となっています。
西市民病院では2006年から外来化学療法センターを開設し外来化学療法を統一化しました。また2008年からは入院化学療法も統一化し、すべての患者さんが標準的ながん薬物治療を安全に受けることの出来る体制づくりを行ってきました。2012年には臨床腫瘍科が創設され、新たな診療体制を構築いたしました。当院のがん診療体制は、病院全体のがん診療についてはがん診療運営委員会で方針を検討し、基本的には各専門科が主体で行う体制を継続しながら、臨床腫瘍科は外来化学療法センターを各科の協力のもと運営しています。また臨床腫瘍科は各専門診療科間のコーディネートを行い、院内のがん薬物治療を統合する部署として緩和ケアチームなど他部門と連携を行い、西市民病院のがん診療をさらに向上させる役割を担っています。
現在スタッフの減少のため診療科として単独では外来・入院対応は出来ていませんが、今後新病院の向けての体制拡張を行っていく予定です。
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