当院では、病院職員全員が蘇生チームの一員として患者の救命に関わることのできる病院を目指して、CPRチーム会が院内のCPR・急変時対応の質の向上のためにさまざまな活動を行っています。
2020年度からは、COVID-19感染流行のため、研修会の開催頻度や受講者数を減らさざるを得ない状況が続 いていますが、さまざまな感染対策を講じ、可能な範囲で研修会を継続しています。また、COVID-19感染流行下での蘇生についてのプロトコール周知や院内体制作りなど、ICTとも協力しながら状況に即した活動を行っています。
ICLSコースの運営
当院では、日本救急医学会認定ICLSコースを年4回院内開催し、医師・看護師全員の受講を目指しています。臨床検査技師、臨床工学技士、薬剤師等のコメディカルにも受講を拡げ、コメディカルスタッフからも認定インストラクターが誕生しています。2008年8月以来2021年5月までに48回のコースを終了し、受講者数は840名を超え、10名を超える認定インストラクターが在籍しています。多くの院外インストラクターの協力も得て、コース運営を行っています。救急救命士・救急隊員や近隣2次救急病院職員の方々にも受講いただいています。
院内BLS研修会
⑴ 院内事務職員・コメディカル対象CPR研修
「すべての病院職員が一次救命処置(BLS)の知識と技術を身につけている」ことを目指して、適宜 BLS研修会を開催しています。
⑵ 新入看護師・研修医対象BLS研修
入職時オリエンテーションの一環として、看護師・研修医全員を対象にBLS研修会を開催しています。
⑶ 各部署のCPR研修の統一と改善
各部署で行っているCPR研修に関しては、内容を統一し、必要な部署にはベテランチームメンバーが出張参加することで、研修の質の担保をしています。
JMECC開催
JMECC[Japanese Medical Emergency Care Course](日本内科学会認定内科救急・ICLS講習会)は、ICLSを基礎に心肺蘇生のみならず、緊急を要する急病患者に幅広く対応できるように、内科救急をプログラムに導入した日本内科学会認定の講習会です。多くの院外医師の協力を得て、2016年度から定期的にJMECCを院内開催しています。
CPR/ドクターハリーの振り返り会
ドクターハリーコール(院内救急コール)後には、蘇生活動に参加した職員と急変発生部署スタッフが 合同で蘇生活動の検証を行う振り返り会を開催しています。急変予防やチーム蘇生の手順の再確認、改善 活動につなげています。
CPRに係わる備品や記録などの改善
蘇生活動の振り返りの中で出された意見をもとに、救急カートの薬品や備品の見直し、心肺蘇生記録用 紙の改訂、救急患者対応の体制見直しなど、組織的にできる改善を進めています。
上記項目の検討を行うとともに、毎月、テーマを決めて、メンバー自身の技能向上のための実習・勉強会も行っています。
CPRチームでは、ICLSコースやJMECCなど、インストラクター・受講者とも院外の方にも参加いただき、近隣病院や救急隊の方と協力し合って、地域全体での救急蘇生の質の向上を目指しています。また、ガイドラインの改訂など最新のトピックについては、適宜オープンカンファレンスなどで情報共有していきたいと考えています。蘇生講習会のお手伝い等ご要望がありましたらお声掛けください。
医師・歯科医師、(スタッフ、後期研修医、初期研修医、各数名)
看護師:全部署からリンクナース1~数名
臨床検査技師:1名
臨床工学技士:1名
事務局職員:1名
〒653-0013
神戸市長田区一番町2丁目4番地
地図で見る Tel: 078-576-5251
Fax:078-576-5358(代表)/ 078-579-1943(病診連携室)
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