耳鼻咽喉科全領域の疾患に対応しています。
令和4年度は1日平均外来患者数は23.2人、手術件数は160件でした。
耳科領域では主に真珠腫性中耳炎や慢性中耳炎に対して病巣の根治と聴力改善を目的とした鼓室形成術を行っています。最近は、従来耳後部などに皮膚切開を要していたこれら中耳疾患に対して、内視鏡を用いて外耳道からアプローチする術式(TEES)を採用することで、より正確で侵襲の少ない手術が可能となり、結果として入院期間も大幅に短縮できるようになりました。また単純な鼓膜穿孔には日帰り、もしくは短期入院で済む鼓膜形成術を行っています。
耳の内視鏡手術
(引用:山形大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科講座WEBサイト)
経外耳道的内視鏡下耳科手術
鼻科領域では大半の手術を内視鏡下に行っています。副鼻腔炎の手術では内視鏡とともにナビゲーションシステムを導入することにより、より正確で安全な手術が可能になりました。 花粉症などアレルギー性鼻炎に対してはこれまで抗アレルギー剤の内服、点鼻などによる治療が主でしたが、最近こうした保存的治療に抵抗する難治症例に対して内視鏡手術(内視鏡下翼突管神経(後鼻神経)切断術)を行うことによって著明かつ半永続的な症状改善が得られるようになりました。
また最近急増している好酸球性副鼻腔炎は、これまでステロイドの全身投与以外に有効な治療法がありませんでしたが、モノクロール抗体製剤の開発、普及により、コントロール可能な疾患となりつつあります。
頭頸部領域では良性腫瘍の他、唾液腺や甲状腺などの悪性腫瘍の手術を行なっていますが、放射線治療を要する症例は現在当院に放射線治療設備が備わっていないため、他院と連携して治療を行っています。
また高齢化に伴い近年増加している摂食・嚥下障害に対しても、歯科、脳神経内科、リハビリ科と協力して機能評価を行い、適応例には輪状咽頭筋切断術や喉頭挙上術などの手術治療も行っています。
他、突発性難聴や顔面神経麻痺の重症例には、基本的にステロイド等の点滴投与を中心とした入院治療を行なっています。
※悪性腫瘍の放射線治療を必要とする症例や腫瘍摘出後の再建術を要する症例は、神戸大学医学部附属病院や神戸市立医療センター中央市民病院、神戸低侵襲がん医療センター等に治療を依頼させていただいています。
※上記に挙げた疾患以外にも耳鼻咽喉科領域全般に渡って幅広く対応しております。
名前 | 後藤 昭一 |
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役職 | 部長 |
卒年 | 昭和63年 |
専門分野 | |
認定医・専門医・指導医 | 日本耳鼻咽喉科学会専門医 |
名前 | 木戸上 知弘 |
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役職 | 副医長 |
卒年 | 平成24年 |
専門分野 | |
認定医・専門医・指導医 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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午前 |
【1診】木戸上 【2診】後藤※1 10:30〜 |
【1診】後藤 【2診】木戸上※1 10:30〜 |
【1診】医師交替制※2 |
【1診】後藤 【2診】木戸上※1 10:30〜 |
【1診】医師交替制※2 |
午後 |
【1診】予約検査※1 |
【1診】検査・手術※1 |
- |
【1診】予約検査※1 |
- |
※1 予約診察のみ
※2 受付は10:30まで
口蓋扁桃手術 | 44例 |
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ESS | 20例 |
ラリンゴマイクロサージェリー | 16例 |
下鼻甲介切除術+後鼻神経切断術+鼻中隔矯正術 |
15例 |
気管切開術 | 5例 |
唾液腺(耳下腺、顎下腺)手術 | 4例 |
TEES | 1例 |
甲状腺腫瘍手術 | 5例 |
当科は医師2人の小所帯であるため、手術日(水・金)の午後等は制約がありますが、急なご依頼にもでき るだけ対応させていただきます。引き続きご紹介の程よろしくお願い申し上げます。
〒653-0013
神戸市長田区一番町2丁目4番地
地図で見る Tel: 078-576-5251
Fax:078-576-5358(代表)/ 078-579-1943(病診連携室)
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