顔面骨は、前頭骨、鼻骨、頬骨、上顎骨、下顎骨などのいくつかの骨から構成されます。顔面に強い外力が加わると、前頭骨骨折、鼻骨骨折、頬骨骨折、上顎骨骨折、下顎骨骨折などが起こり、様々な症状をきたします。
交通事故、スポーツ外傷、転倒、暴力などが原因です。骨折の部位や程度により症状は異なりますが、主に骨折部の疼痛(痛み)や腫脹(腫れ)が挙げられます。ほかに、顔面の変形、鼻出血、複視(物が二重に見える)、開口障害(口が開けづらい)、咬合異常(かみ合わせが合わない)、咀嚼障害(食事がしにくい)、知覚異常(しびれ・麻痺)などの症状があります。場合によっては歯の破折や脱臼を伴うこともあります。
単純X線写真やCT検査で診断します。
多くの場合、骨折してずれてしまった骨を正しい位置に戻して固定(整復固定:せいふくこてい)する必要があります。整復固定には、観血的整復固定(かんけつてきせいふくこてい)と非観血的整復固定(ひかんけつてきせいふくこてい)があります。観血的整復固定では、口の中や皮膚を切開して、骨折部位を露出させ整復し、金属プレートや吸収性プレートで固定します。非観血的整復固定では、上顎(うわあご)と下顎(したあご)の歯にシーネという金具を針金で装着し、上下の歯を噛み合わせた位置で、上顎と下顎をゴムで牽引(顎間牽引:がっかんけんいん)します。
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神戸市長田区一番町2丁目4番地
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