近年食生活の欧米化に伴って、わが国の大腸癌の罹患率、死亡率は年々増加しています。
当院では年間100例以上の大腸癌手術を行っており、全国でも有数の症例数となっています。全国のがん専門施設で研鑽を積んだ外科医が当院に参集しており、ロボット手術を含めた最先端の手術をみなさまに提供いたします。
総数 | 腹腔鏡手術の割合 | ||
---|---|---|---|
大腸の手術 | 149例 | 129例(87%) | |
手術の内訳 ほとんどの患者様に |
結腸切除術 | 104例 | 85例(81%) |
直腸の手術 | 45例 | 44例(98%) |
当院では、進行した大腸癌であっても、ほぼ全ての患者様に、腹腔鏡手術もしくはロボット手術を行っています。従来の開腹手術と比べると、体の負担・傷の痛みが軽減します。
直腸がん・結腸がんに対して、最先端の医療技術である手術支援ロボット「ダヴィンチXi」によるロボット手術が施行可能です。
ロボット手術は腹腔鏡手術の一つです。通常の腹腔鏡手術では外科医が直接道具を動かして手術を行います。ロボット手術では道具をロボットが動かします(コックピットで外科医がロボットを操作します)。
ロボット手術により、骨盤奥深くの直腸癌に対しても精密で繊細な手術が可能となります。直腸癌手術では排尿障害・性機能障害が高率に起こるとされていますが、ロボット手術により緻密な神経温存手術が可能となり機能温存が期待できます。
通常は永久人工肛門となってしまうような肛門に近い進行直腸癌であっても、手術前に抗がん剤治療・放射線治療を行い、直腸癌を縮小させることで肛門温存率が上がります。そして手術ではロボット手術を駆使し肛門温存手術を行います。「他施設で永久人工肛門の手術を提示されたけど、肛門を残してほしい」という思いがある方、ぜひ一度ご相談ください。
2022年4月にロボット結腸癌手術が保険収載されました。
これまで大腸癌領域では直腸癌のみがロボット手術の適応でしたが、この保険改定で“ 全領域の大腸癌に対してロボット手術“が施行できるようになりました。神戸西市民病院では、患者様に対するメリットを考慮し、いち早く”結腸癌ロボット手術 ”を開始しております。
当院では進行大腸癌の患者様が多く、その経験から患者様の状態に応じて適切な治療を考え、行っております。例えば、・局所で大きく進行した大腸癌の患者様 ・肺や肝臓に転移したステージ4の大腸癌の患者様 には ・手術 ・抗がん剤治療 ・放射線療法 を様々な方法で組み合わせて根治を目指します。
抗がん剤治療・放射線治療の発達によりステージ4の大腸癌でも根治を目指せる時代となりました。
80歳以上のご高齢の方には、体力と栄養状態改善のため入院前・入院中にリハビリ・栄養指導・口腔内ケアを行い、体力に応じて積極的に手術を行っております。当院で手術を受けられる方の約30%以上が、80歳代、90歳台の患者様です。
皆さまの笑顔のためにスタッフ一同最善をつくします!
セカンドオピニオンも受け付けておりますので,お気軽に受診・ご相談下さい。
ご遠慮なく 神戸市立医療センター西市民病院 にご相談ください。
セカンドオピニンオンを受け付けております。
また主治医の先生からのお電話・FAX・メールでのご相談にも対応させていただいております。お気軽にご連絡ください。
〒653-0013
神戸市長田区一番町2丁目4番地
地図で見る Tel: 078-576-5251
Fax:078-576-5358(代表)/ 078-579-1943(病診連携室)
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