CPR(心肺蘇生)チーム

目的

心肺蘇生法(CPR)は医療に携わる者が必ず習得しておくべき基本手技です。
CPRチーム会は、病院職員全員が蘇生チームの一員として患者の救命に関わることのできる病院を目指して、院内のCPR・急変時対応の質の向上のために活動しています。

活動内容

救急専門医や集中治療医などが中心のRapid response team等を組織化できる大病院とは異なり、中小病院では各種専門医任せにしない、迅速かつ適切な初期対応が求められています。院内急変対応の質の向上のためには、患者の急変時対応や救急蘇生活動に慣れていない医師や看護師も含めた形での裾野の広い地道な活動が必要です。
CPRチーム会では、月1回定例会を開催し、下記の項目を中心に検討を行うとともに、メンバー自身の技能の向上のための訓練も行っています。

ICLSコースの運営

イラスト2008年8月以降、年4回の日本救急医学会認定ICLSコースを開催し、医師・看護師全員の受講を目指しています。到達目標は次の4点です。

  1. 患者の急変時に救急蘇生チームが速やかに結成できる
  2. 院内の誰でもがチーム蘇生に参加できる知識と技術を習得できる
  3. 普段は共に仕事をしていない者同士でも同じコンセンサスのもとでチーム活動ができる
  4. 西市民病院の救急蘇生のレベルの底上げができる

CPR(心肺蘇生)の活動風景2015年8月までに29回のコースを終了し、受講者数は520名を超えました。数多くの院外インストラクターの協力を得ながら、CPRチームメンバーは運営担当、インストラクター、タスクとしてコース運営に当たっています。
また、最近では、救急救命士・救急隊や近隣2次救急病院スタッフの方々にも一部受講枠を拡げ、近隣救急隊と顔の見える関係作りを進めるとともに、地域全体での救急蘇生の質の向上を目指しています。

BLS研修会

  1. 院内事務職員・コメディカル対象CPR研修
    「病院に勤める者の心得として、すべての職員が一次救命処置(BLS)の知識と技術を身につけている」ことを目指して、コメディカル・事務系職員対象のBLS研修会も開催しています。
  2. 新人医師・看護師対象
    新人医師・看護師を対象に、入職時オリエンテーションの一環としてBLS研修会を開催しています。

院内CPRの検証と改善

  1. CPR/ドクターハリーの振り返り会
    CPRチームではチーム蘇生の観点から、ドクターハリーコール(院内救急コール)後の蘇生活動の検証を行っています。蘇生活動に参加した職員と振り返りを行うことで、急変予防やチーム蘇生の手順の再確認、改善につなげています。
  2. CPRに係わる備品や記録などの改善
    蘇生活動の振り返りの中で出された意見をもとに、適宜、備品やシステム等の見直しを進めています。これまで、心肺蘇生記録用紙の見直し、救急カートの薬品や備品の統一・改善、院内救急コール連絡先の一元化、などの取り組みを行ってきました。

各部署のCPR研修の統一と改善

各部署での研修内容を統一することで、院内どこにおいても急変時対応がスムースに進むことを目指しています。

CPR通信の発行

院内のCPRや急変対応の質の向上に役立つ情報や、CPR/ドクターハリーの振り返り会で出された問題と改善策などを各部署の職員に伝達するために、CPR通信を発行しています。

メンバー紹介

メンバーは各部署から参加している看護師、医師、臨床工学技士、臨床検査技師、事務局職員から構成されています。各部署から参加している看護師は、リンクナースとして各部署におけるCPR研修等の中心的役割も担っています。
メンバー集合写真

活動実績

  1. CPR チーム会:月1回定例会
  2. ICLS コース:年4回開催、2015年8月末現在通算29回実施
    1. 受講生18名/回、総計520名
    2. 認定ディレクター2名、認定インストラクター10名新規誕生
  3. BLS 研修会
    1. 年2回、事務系職員・コメディカル対象8~12名/回
    2. 年1回、新人医師・看護師対象40~60名/回
    3. 年2~4回、各病棟・外来部門
  4. CPR/ドクターハリーの振り返り会
    • 2011年度 13回 19件
    • 2012年度 9回 11件
    • 2013年度 8回 11例
    • 2014年度 6回 4例
    • 2015年度 3回 3例(8月現在)
  5. 講演会開催:2回
    • 救急蘇生ガイドライン2010改訂のポイント(2011/5/12)
    • カプノメーター:基礎と2次救命処置における役割(2011/8/2)
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