技士長代行:井上 和久
主任:豊岡 大征
担当:8名
指導者・専門認定士等
透析技術認定士 | 2名 |
日本臨床工学技士会 認定血液浄化臨床工学技士 |
1名 |
日本臨床工学技士会 認定集中治療関連臨床工学技士 |
1名 |
心血管インターベンション技師 | 1名 |
臨床実習指導者 | 1名 |
ICLSインストラクター | 1名 |
告示研修研修補助者 | 1名 |
daVinciコーディネーター | 1名 |
臨床工学技士はCE(Clinical Engineer)と呼ばれる医療機器の専門職です。医療機器の進歩や高度化・複雑化に伴い、医学的、工学的な知識両方を持つ医療機器のスペシャリストとしてつくられた国家資格を持つ医療技術者です。院内の他職種と連携しながら、生命維持装置などの高度な医療機器を安全かつ効果的に運用する役割を担っています。
医療機器の専門家として、医師や看護師をはじめ他職種と協調しながら生命維持管理装置等の適切な運用を実施し、各業務領域に応じた専門指針を遵守し、チーム医療に貢献します。また医療機器の保守・点検を行うことで機器の安全性と信頼性の確保、医療の質的向上を目指します。
血液透析センターはベッド数20床、月水金は2ール、火木土は1クール体制で運営しています。末期腎不全による導入患者様、他科の急性期疾患で入院中の患者様の他、一部の外来維持透析患者様へ透析を施行しております。HCUや救急病棟での緊急透析にも24時間体制(夜間・日曜はオンコール)で対応し、感染症を抱えた患者様への隔離透析にも対応しています。穿刺とバスキュラーアクセスの管理(VAエコー)はCEが担当しており、穿刺困難症例には超音波エコー装置を活用し患者様の負担軽減に努めています。また、透析カンファレンスでは医師・看護師と情報共有を行い、CEからは透析条件の是正や提案も行います。血液透析療法は周辺地域の医療機関との連携が重要な分野であり、日々の治療だけでなく、災害時等にも備え信頼を得られる病院となるよう努めています。
血液透析、持続的腎代替療法の他に血漿交換や血液吸着等の血液浄化療法も実施しています。当院腎臓内科の拠点教育機関である神戸大学医学部附属病院から患者様の紹介もあり、希少症例に対する血漿交換や血液吸着・血漿吸着等を実施している他、重症な敗血症性ショックを来した患者様に対するエンドトキシン吸着など急性血液浄化療法も実施しております。また、当院ではがん診療を行っていることから、難治性腹水に対する腹水濾過濃縮再静注法の豊富な経験があります。
病院内で最も多くの医療機器が使用されているのが手術室です。当院のCEは主に以下の業務を行い、高度で複雑な周術期医療をサポートすると同時に医師の働き方改革に貢献します。
【ロボット手術業務】
当院はdaVinci Xiを所有しており安全で質の高いロボット手術をサポートします。ロボットの操作取り扱いの他、電気メス等のME機器の指導・助言を医師・看護師に行い教育しています。INTUITIVE社認定のダビンチコーディネーターが在籍し、稼働率向上に向けた委員会の開催、緊急時対応トレーニングの開催など、診療科横断的なロボット手術チームの醸成を臨床工学技士が担います。
【スコープオペレーター】
消化器外科・呼吸器外科のスコープオペレーターを行います。消化器外科では上部、下部、胆肝膵と幅広い領域の鏡視下手術に対応しています。厚生労働大臣が指定する告示研修で実習指導を務める経験豊富なCEが在籍しています。
【神経モニタリング】
整形外科の脊椎手術時の神経障害予防を目的とした神経モニタリング(MEP)を実施しています。電極の装着から刺激、誘発電位の報告を医師に行い、合併症の予防に努めます。
【麻酔補助】
麻酔の導入・覚醒時は手技と観察,記録を同時に進行する必要があり安全な医療の提供が課題となります。CEが麻酔補助を行う事で麻酔科医は手技と観察に集中でき、周術期医療の質の向上に繋がります。CEは麻酔器等の医療機器の準備・点検、記録の代行入力だけでなく、医師の指示の元静脈路確保や麻酔器・輸液機器を操作し診療の補助を行います。
人工呼吸器やHFNC(High-flow nasal cannula)等の酸素療法デバイスの呼吸回路組立て及び使用前点検、使用中・定期点検等の保守管理が主な業務です。これらの機器の稼働中は病棟ラウンドを1日2回実施し、トラブルの早期発見や安全使用できるようにしています。人工呼吸器装着患者の搬送立会いを複数職種で行うことでリスク回避に繋げています。呼吸療法が必要な患者に安全で専門的な医療が提供できるように、人工呼吸器の操作や新しいデバイスの情報提供、勉強会を開催し職員の技術サポートを行っています。またRST(respiratry support team:呼吸ケアサポートチーム)の一員として他職種と連携し、合併症予防や人工呼吸器からの早期離脱に努め、毎週の回診や定期的な呼吸ケアセミナーを開催し、技術・知識の向上にも取り組んでいます。
アンギオ室ではCAG、PCI、EVTでは主にポリグラフに関連する操作やIVUSの操作・読影と物品出し、急変時の補助循環装置関連の準備や操作を行っています。デバイス植込み時はプログラマー操作をしています。デバイス関連業務では、デバイスチェックやMRI・手術・内視鏡等の処置中の保守業務も行っております。多職種合同での週一回のカンファレンスにも参加し、多職種との情報共有や連携を深めよりよいチーム医療を提供できるよう努めています。多職種合同での週一回のカンファレンスにも参加し、多職種との情報共有や連携を深めよりよいチーム医療を提供できるよう努めています。
医療機器管理システムにより院内で使用する医療機器を中央管理しています。機器管理業務の一つとして、運用と管理があります。医療機器の選定、購入から運用、廃棄に至るまでを管理することにより、医療機器の安全かつ適正な使用に貢献しています。また、医療機器の始業点検や定期点検、修理やトラブル対応から、使用方法等の講習会など、医療機器に関する業務を受け持っています。より多様化し複雑化する医療機器が増える昨今、管理対象機器の拡充にも努めています。チーム医療の一部門として他職種と協調しながら、先進医療の推進を支援し、安全性と信頼性の確保や医療の質的向上を目指した医療を提供していきたいと考えています。
2024年度より内視鏡業務への介入を開始いたしました。主な業務は内視鏡スコープの機器点検、処置に使用する機器デバイスの準備、動作チェック 術中の外回り業務、医師やナースのサポートを主に行っております。内視鏡室では、RFA(ラジオ波焼灼術)を行う際の機器操作も臨床工学技士が行っており、医師と連携を取りながら治療を行っております。また、スコープの洗浄管理や修理が必要になった際に業者への相談や検討も行うことで検査や処置が安全に行えるよう日々努めております。
〒653-0013
神戸市長田区一番町2丁目4番地
地図で見る Tel: 078-576-5251
Fax:078-576-5358(代表)/ 078-579-1943(病診連携室 ※診療情報提供書送付先)
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