呼吸器内科

スタッフ紹介

氏名 役職 卒年 専門分野 認定医・専門医・指導医
冨岡 洋海 副院長
(呼吸器内科部長兼務)
S.61 呼吸器疾患全般
間質性肺炎
呼吸器感染症
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本呼吸器学会専門医・指導医・びまん性肺疾患学術部会会長
日本呼吸器内視鏡学会専門医・指導医
日本感染症学会専門医・指導医
日本結核病学会結核・抗酸菌症指導医
京都大学医学部臨床教授
藤井 宏 医長 H.5 呼吸器感染症 ICD
金子 正博 医長 H.7 呼吸器疾患全般
アレルギー疾患
喘息、COPD
病態栄養
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本呼吸器学会専門医・指導医
日本呼吸器内視鏡学会専門医・指導医
日本アレルギー学会専門医・指導医
日本病態栄養学会病態栄養専門医・指導医
日本結核病学会結核・抗酸菌症指導医
日本臨床栄養代謝学会認定医・指導医
日本体育協会認定スポーツ医
日本経腸栄養学会認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
瀧口 純司 医長 H.19 日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本呼吸器学会専門医・指導医
日本感染症学会専門医・指導医
網本 久敬 副医長 H.26 日本内科学会認定内科医
和田 学政 医員 H.27 日本内科学会認定内科医
橋本 梨花 医員 H.28
李 正道 専攻医 H.30
岩林 正明 専攻医 H.30
遠藤 慧 専攻医 H.30
山﨑 菜々美 専攻医 H.30
山下 修司 応援医師 H.21 呼吸器疾患全般 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本呼吸器学会専門医
日本呼吸器・内視鏡専門医

診療科の紹介(診療内容)

呼吸器内科は7人のスタッフと4人の後期研修医で担当しています。当科で扱う疾患は肺炎などの感染症、肺癌を主とする腫瘍性疾患、種々の疾患による慢性呼吸不全、間質性肺炎、気管支喘息、睡眠時無呼吸症候群など多岐にわたっています。入院ベッドは9階病棟を中心とした定数54床で、当院において最大の病床数を持っています。なお、現在は新型コロナウイルス感染症対応のため、病床数は制限され、流動的になっています。令和2年度の新入院患者数は1,023人、初診外来患者数1,337人、延外来患者数18,407人となっています。常にチーム医療、EBM(科学的根拠に基づいた医療)に根ざした医療を心がけており、週2回外科との合同カンファレンスを行い、症例を全員で検討して治療方針を決めています。今後も神戸市西市街区域の一般内科診療における呼吸器内科のニーズはますます高まるものと予想され、当科の果たすべき役割は重要であります。

当科は中央市民病院、西神戸医療センター、低侵襲がん医療センターとも交流を行い、それぞれの施設との連携を心がけています。また地域の病診・病病連携を常に意識しており、疾患の内容によらず医院、病院からの紹介を積極的にお引き受けし、病状の安定した患者さんはできるだけかかりつけの先生に逆紹介させていただいております。また地域の先生方、コメディカルを含めたオープンカンファレンスも行っています。

特色

◯肺炎:わが国における肺炎による死亡者数は、社会の高齢化に伴い年々増加し、ついに2011年死因の第3位となりました。高齢者の肺炎の多くは誤嚥性肺炎であるとされており、特に当院は、神戸市内で高齢化率がトップ3である長田区、兵庫区、須磨区の基幹病院であり、多くの誤嚥性肺炎の患者さんを診療しています。2019年にはのべ366例の肺炎の入院症例がありましたが、その平均年齢は79±13歳と高齢化が進んでいます。2020年にはのべ336例の肺炎の入院症例がありましたが、このうち、新型コロナウイルス肺炎症例は66例でした。
当科では、歯科口腔外科、脳神経内科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、NSTなど、チーム医療として、誤嚥性肺炎の患者さん・ご家族に対応しています。当科の高齢者肺炎、誤嚥性肺炎についての取り組み、臨床研究は、各方面から高い評価を得ており、「医療・介護関連肺炎診療ガイドライン2011」、「呼吸器感染症治療ガイドライン2014」、「MRSA感染症の治療ガイドライン-改訂版-2019」、「膠原病に伴う間質性肺疾患 診断・治療指針2020」などのガイドラインにもエビデンスとして引用されています。また、上記のように新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による肺炎症例にも対応し、関連する臨床研究にも参加しています。

◯肺癌:増加を続けている肺癌の診断、治療に関しては最も力をいれており、気管支鏡検査、超音波下生検などで病理診断をつけた後、外科との連携のもと手術可能例に対しては速やかに外科切除を行い、進行癌に対しては患者さんと相談の上でエビデンスに基づいた治療を行っております。
当院では、放射線治療設備はありませんが、低侵襲がん医療センターとの連携によって、放射線治療を含む集学的治療を実践しています。状態の良い患者さんには負担の少ない外来化学療法をお勧めしております。緩和治療に関しても緩和ケアチームとの連携下にチーム医療を行うように心がけています。

◯喘息、COPDなどの閉塞性肺疾患:日常診療でも患者さんが多い喘息、COPDなどの閉塞性肺疾患に対して、当院では6分間歩行試験を含む精密肺機能検査に加え、呼気一酸化窒素(NO)測定、さらには、最新の呼吸抵抗測定装置MostGraph®を導入して診療を行っています。MostGraph®は強制オシレーション法により被験者の努力を要さずに呼吸抵抗が測定可能であり、高齢者や小児でも測定できることが特徴で、また、グラフで視覚的に示すことができ、患者さんにもわかりやすいと好評です。2019年度には362件のMostGraph®実施の実績があり、これらの成績は、Int J COPD 12:509-6.2017、RespirPhysiol Neurobio 239:41-45.2017、Respirology 23:478–484.2018などの国際誌に論文発表し、高い評価をいただいております。

◯呼吸リハビリテーション:COPD、気管支拡張症、間質性肺炎などの慢性呼吸不全に対しては、薬物治療のみでなく、栄養指導も含めた包括的呼吸リハビリテーションを積極的に行っています。当科ではリハビリテーション技術部の協力のもと、3週間の呼吸リハビリテーション入院プログラムを多職種のチームとして行っています。

◯禁煙治療:当院の位置する神戸市西市街地区はもともと喫煙者が多い地域であります。2006年、禁煙治療が保険診療となりましたが、当時、当院敷地内には患者さん用の喫煙所があったため、施設基準を満たすことができず、保険診療での禁煙治療はできませんでした。そこで、院内で禁煙対策推進委員会を立ち上げ、2007年8月に院内喫煙所の撤去を行い、禁煙外来を開設することができました。以後、10年間以上にわたり、のべ900例以上のニコチン依存症の患者さんに禁煙治療を行ってきました。当院では、医師、看護師、薬剤師、事務から構成される「禁煙チーム」を結成し、チーム医療として禁煙活動を行い、禁煙教室の開催など、地域における禁煙活動も積極的に展開しています。我々の禁煙治療に関する臨床研究は、BMJ Open Resp Res 1:e000047.2014、Respir Investing 57:380-387.2019、 Respir Investing 58:387-394.2020などに発表され、高い評価を受けています。また、2019年5月31日付、6月8日付神戸新聞にも紹介さ れています。

◯間質性肺炎:間質性肺炎を含むびまん性肺疾患に対しては、胸部画像検査(HRCT)、6分間歩行試験を含む精密肺機能、気管支鏡検査、症例によっては呼吸器外科での胸腔鏡下肺生検(VATS)を行い、的確な診断を行い、エビデンスに基づいた治療を行っています。2020年にはのべ110例の入院がありました。我々の臨床研究は、「特発性間質性肺炎診断と治療の手引き(改訂第3版)2016」「特発性肺線維症の治療ガイドライン2017」などのガイドラインにもエビデンスとして引用されています。また、担当の冨岡は、日本呼吸器学会びまん性肺疾患学術部会会長(2019-2020年度)、厚生労働科学研究びまん性肺疾患に関する調査研究班研究協力者として、「膠原病に伴う間質性肺疾患 診断・治療指針2020」「特発性間質性肺炎診断と治療の手引き(改訂第4版)(2020年発刊予定)」「日本サルコイドーシス/肉芽種性疾患学会診療の手引き(2020年発刊予定)」などのガイドライン作成にも関わっております。

主な検査・医療設備

  • 気管支鏡検査(火曜・金曜の週2回)
  • 超音波下経皮生検(火曜・金曜の週2回)
  • ポリソムノグラフィー(基本的に金曜日夜)
  • 呼吸抵抗測定(MostGraph®により強制オシレーション法)

令和2年度入院実績(2020年4月~2021年3月)

疾病名 件数
肺癌 254
肺炎 330
喘息 15
COPD 52
間質性肺炎 102
気胸 43
その他 269
1,065
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